長いプラットホームには人気はなく生きものといえば、ホームのいちばんはずれの砂利の山の上

 

そう。「赤毛のアン」の物語に初めて登場した時、アンは「砂利の山」の上に座っていたんだ。

本の挿絵や舞台では、駅のベンチや自分のカバンの上だったりする。

でも、孤児院からやってきた11歳のアンが、自分をもらってくれる優しい人を待つ間、ひとり座っていたのは「砂利の山」。

PEIの大地は、どこまで掘っても出てくるのは赤い土ばかり。砂利は出てこない。

だからこそ、線路用に島の外から運び込まれた貴重な砂利が、駅の端っこに積み上げられていたというわけだ。